2008年8月29日金曜日

PPC広告で一番大切な3つの数字【2】

今日は 1.広告クリック率 について掘り下げて書こうと思います。

広告クリック率とは、[どれだけクリックされる確率が高いか] ということです。
たとえば、1000回表示されて、100回クリックされる場合と、10回クリックされる場合があります。
この要因としては、主に3つあります。

 (1) 広告テキストの内容
 (2) 適切な除外キーワードをどれだけ登録しているか
 (3) 掲載順位が上位かどうか

(1)広告テキストの内容
単純に広告の文章が、クリックしたくなる文章か、そうでないか?ということです。

どうしたらクリックしたくなるような広告文章を作れるのでしょうか?
SEM本や楽天市場などでよく聞くのは、この3つです。
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・ 具体性を出す(事実や具体的な数字を書く 例:50%OFF、ランキング1位、雑誌に掲載、など)
・ 限定感を出す(例:夏限定、キャンペーン期間○日まで、先着100名様、など)
・ 理由を書く(安売り・限定の理由を書く。例:○周年記念、○○から直輸入のため限定など)
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日頃からスーパーのPOP広告など、自分自身で興味を引かれるキャッチコピーなどに
アンテナを張っておくと、自分自身のレベルが上がっていいかもしれません。

あと、広告文章を作る際に、『シソーラス辞典(類義語)』 が役に立ちます。
自分の語彙には限界があります。特にPPC広告で表現可能な文字数は多くないので、
こちらを参考にすると、もっと短くて説得力のあるテキスト広告が作れるときがあります。

※Adwords 、Overture 広告には、自動的にスリップランテスト機能がついています。
 複数の広告を同時に出稿して、クリック率のよい方が自動的に残る機能です。
 ぜひこちらを利用されるといいと思います。


(2)適切な除外ワードをどれだけ登録しているか
無駄な広告表示をなくし、広告の品質を上げる為のテクニックに近い部分です。

Adwords や Overture で実際に出稿されると出てくる機能に、
『除外キーワードの登録』 というのがあります。

例えば、「おせち料理の販売」が目的の場合は、
『おせち料理 レシピ』 というキーワードの検索結果には、表示させない方がよい。ということです。

この場合は「レシピ」を除外キーワードとして登録します。
除外キーワードを登録すると、2つの効果が期待されます。

 ・クリック率が上がる
 ・広告ランク(品質スコア)が上がる

クリック率が上がる理由は、今までクリックされる確率の低い無駄な表示を意識的に除外したからです。

もうひとつの「広告ランク(品質スコア)があがる」。
これはPPC広告特有の考え方なのですが、クリック率の高い広告は、広告ランクが上がります。

すると広告ランクの高い広告は、1回のクリック投入単価が安くても、検索結果の上位に表示される仕組みになっています。

≪考え方の例≫
 A社  広告ランク=1 投入クリック単価=30円
 B社  広告ランク=5 投入クリック単価=10円  →B社の方が検索結果上位に表示されます。
 (※注:あくまで考え方の例です。ランク数やクリック単価に具体的な根拠はありません。)

広告ランクをあげるという行為は、PPC広告で好循環スパイラルを呼び起こします。

 1.クリック率が上がる
     ↓
 2.広告ランク(品質スコア)が上がる
     ↓
 3.掲載順位が上がる
     ↓
 4.クリック率が上がる


(3)掲載順位が上位かどうか
PPC広告の掲載エリアは2箇所あります。
純粋な検索結果があったら、それより更に上に表示される枠と右側の枠の2箇所です。

上の枠を『トップ広告枠』と呼んだりします。トップ広告が最もクリック率が高くなります。

上位に表示するには、「1クリックの投入単価」「広告ランク(品質スコア)」が重要です。
(2)で解説したような、好循環スパイラルを起こすのが理想です。


えー、長くなりましたが今日はこの辺で。
読んで頂いてありがとうございました。m(_ _)m

2008年8月13日水曜日

PPC広告で一番大切な3つの数字【1】

以前の投稿で「ECショップで購入率を上げる方法」を書きましたが、
もっと広い視点で【集客→目標達成】 の集客にあたる「PPC広告」について書こうと思います。

以前、PPC広告をユーザー代行出稿していたときに、情報収集し、ノウハウ化したものです。
(GoogleAdwordsに出稿していました。)

◆PPC(PayPerClick)広告で一番大切な3つの数字
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 1.広告クリック率
 2.広告クリック数
 3.コンバージョン率(購入率)
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この3つの数字に注意していれば、広告出稿で無駄を出すことはほとんどないと思います。


「1」のクリック率 というのは、Adwords広告やOverture広告などに出稿したとき、
[どれだけクリックされる確率が高いか] ということです。

たとえば、1000回表示されて、100回クリックされる場合と、
10回クリックされる場合があります。
その確率です。

「2」のクリック数 というのは、実際広告リンクをクリックして、
[何人のユーザーに自分の商品ページを見させることができたか]という目安になります。
やっぱり10人に見られるより、1000人に見られた方が販売数は多くなりますよね。

「3」のコンバージョン率 というのは、商品ページが見られた回数に対して、
[何人の人が実際に購入したかという割合] です。

たとえば、100回見られて、10人購入される商品ページと、1人しか購入されない商品ページが
あったとして、10人買われるページの方がやっぱりいいですよね。
以前仕事では、最低5%以上を目指して頑張っていました。

1~3の改善方法にはそれぞれ、いろんな方法があります。
それについては、次回から書いていこうと思います。

えー、今日はこの辺で。読んで頂いてありがとうございました。m(_ _)m

2008年8月7日木曜日

WEB技術者のオープンスペース【2】

あー、やばい!更新が滞ってしまいました!ごめんなさい。『2日に一回』更新を目指します!

今日は、先日のオープンスペース(ひとことで自由討論。詳しくはこのリンク参照)
わたしが特に印象に残った話題をピックアップします。

◆3年後、WEB系の開発者はどうやってお金を稼ぐのか? (参加者:全員)

結果的に話はまとまりませんでした。でもその場にいた12人それぞれの生のご意見が聴けて、
非常に刺激的でした!
 ・経営側の視点から、上津さんや津留さん、桜井さん、津田さん
 ・開発側の視点から、小山さん、万野さん、市江さん、平田さん
 ・両方の視点から、縣さん  ・デザイナーの視点から、金内さん
どのお話も本当に実感のこもったお話で、非常に参考になりました!

話題の途中で、こんな話が出ました。
『みなさん仕事で楽しいのはどっち?(1)プログラミングしているとき (2)成果物がヒットしたとき』

アンケートで挙手したら、結果、答えが50%:50%に分かれました。
わたしは断然(2)だと思っていました。わたしは本格的にPGの仕事をした経験がないので、
「へーっ、プログラマーってそうなんだー。」という新鮮な驚きがありました。
私もぜひ「プログラミングって楽しい!」と、実感できるように早くなりたいです。(^-^)

あと皆さん(特に経営の方は)、「やりたい仕事」と「食べていくための仕事」の両立では
苦労されていることが、よく分かりました。 (私も経験あります^-^;)

◆すごいTODO管理 (参加者:平田さん、万野さん、市江さん、桜井さん、田中さん、わたし)

実際にこれまで自分が試してきたTODO管理法をみんなでしゃべったあと
話題がだんだんと、「いいTODO管理に大切な条件は?」という方向に進んでいきました。

皆さんがこれまでに実際に試されたTODO管理を列挙します。【参考にしてください^-^】
 ・checkpad
 ・Google calendar
 ・lino it
 ・Remenber the milk
 ・メール(Thundarbirdを使って管理)
 ・紙の付箋
 ・携帯電話のスケジュール管理アプリ

特に、平田さんは現在 『紙の付箋』でTODO管理されているそうで、紙の付箋のココがイイっ!
というポイントを教えて頂きました。
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 ● 紙の付箋は、モニタの外枠に貼るので、PCアプリと違って作業領域をじゃましない
 ● 紙の付箋は、PC入力と違って手書きするので、タスクを作るとき無意識に書く必要のないような
   タスクは作らなくなり、効率的
 ● 紙の付箋なので、自由に順番を変えたりできる
 ● なんといっても紙の付箋は、作業完了したときに、「付箋を捨てる快感」がイイっ!(笑)
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もうひとつ、iphoneを使ったときの 『スパムメールを削除するときの快感』 のお話をされていました。
わたしもそのとき初めて見たのですが、
iphoneでメールを捨てると、画面下の小さなゴミ箱に「シュッっ」と吸い込まれていくんですね!
(動画とかあれば、お見せしたいんですが・・・ごめんなさい。ないです。)

これが・・・たいそう「気持ちイイっ」そうです。(笑)

紙の付箋も、iphoneのメール削除もそうなんですが、
『削除する快感』って、TODOアプリケーション作るときに
意外と見落としがちな重要ポイントではないかな?と感じました。

以前、ワタミ㈱ 渡邉美樹社長の 『夢に日付を!~夢実現の手帳術』 という本を読みました。
その中で「手帳に書いたタスクを、赤えんぴつで『やっつけたぞ!』という気持ちを込めて消すんだ。
これが継続する秘訣だ。」 とありました。

また、SMIという自己啓発の手法があって、その方法論の中で
「毎週、手帳になりたい自分になるための目標を書いて、クリアしたら線を引いて消す。
自分が達成してきた履歴をあとで眺めるんだ。それが自信になる。」 という話を聞きました。

こう考えると、作業完了したり目標達成したりしたときにする、この
『削除する』 という作業はとても重要な作業なのだと思います。

「削除する瞬間」や、「削除されたタスク」にも意味があるなんて、なんとも『人間らしい』と思いました。

ここで話の角度を大きく変えますが、
テレビゲームをやっているとき、特に『触っていると楽しいという感覚』があります。
どんなことかと例に挙げると・・・
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 ・ボタンを押したときの「ぽよ~ん」っていう音とか
 ・自分の思い通りに画面内をキャラクターが動く感覚
 ・コントローラ自体の操作感覚 (PCでは、キーボードやマウス等のインターフェイス)
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PCと同じコンピュータなのに、なんとも人間らしい配慮がされて開発されているというか、
素晴らしいと思っています。

もう一回ここで、『3年後、WEBの世界がどうなっているのか?』

すごく興味があるんですが、
この触ってて楽しい。誰もが使える。(ユニバーサルデザインにちょっと近いですね)
という側面の発展で、もっとWEBの世界が変化していくのではないかなぁ・・・と思います。
(コンピューターやWEBは人間が使う道具です)

理想は、
『子供からおじいちゃんおばあちゃんまで、本当に誰もが、WEBを使う時代』
自由に、WEBから情報を引き出したり、WEBサービスを利用したり、そんな時代が来てほしいなと。

そのとき中心にある端末は、
『携帯電話』というコンピューターなのではないかな・・・と想像を膨らませています。


え~、長くなりましたので、今日はこの辺で。
読んで頂いて、ありがとうございました。m(_ _)m

2008年8月3日日曜日

WEB技術者のオープンスペース【1】

土曜日、㈱ヌーラボの縣(あがた)さんが企画された
Programmers High(プログラマーズ・ハイ)』に参加してきました。(会場は天神某所)
「プログラマーズ・ハイ」は集まりのタイトルで、内容をひとことで説明すると
『技術系の方々であつまって、本音で話してみましょう!』という内容です。

会には、WEB業界で活躍されている方がたくさん来られていました。
★以下は、集まったメンバーの方々です。 【会での自己紹介順】
  ・縣 俊貴 さん(㈱ヌーラボ)[blog
  ・桜井 雅史 さん(正晃テック㈱
  ・万野 潤二 さん (㈱paperboy&co.
  ・上津(カミツ) さん
  ・津田ノブヒデ さん (vivi
  ・平田 哲 さん (㈱Fusic
  ・小山健一郎 さん (㈱Fusic
  ・市江 竜太 さん (㈱paperboy&co.
  ・津留 さん
  ・田中 さん
  ・金内 透さん (合同会社GCFM)
  ・わたし
の12人です。 この会の一番面白いところは、ひとつ。

オープンスペース』という会の進め方です。

縣さんいわく・・・この方法はアメリカでよく使われる方法だそうです。
 『本音トークをこの場でしましょう。(ノミニケーション(飲み会)の場で話し合われるような)』
 『本当に話したい内容を、話したいメンバーだけで、とことん話しましょう。』

ということでした。 このような趣旨の会なので、議題はその場で皆の意見から決めました!
また話したくない内容には、参加する必要もない、ということで(ホンダの一抜け会議に似てますね)
最初にまず、みんなの前で、話したい議題がある人が発表しました。
結局、12人とも話したい議題があって、議題を決めるのに、だいたい1時間くらい使いました。
 → 【オープンスペースについてもっと詳しく知りたい方はこちら】

このような趣旨に賛同して、集まった議題はこんな感じです。【※写真参照】

●皆さん、本当に自分が話したいことを書いて、
  似たものは繋げていきました。

●14個議題案が出て、取捨選択し、くっつけて9個になりました。


=≪Programmers Highの議題案≫============================
◆開発者の金稼ぎとは?~どういう分野で金を稼ぎやすいのか~ (津留さん)
◆開発者は今後どうやって生きていくの?~プログラマー35歳定年説について~ (縣さん)
◆3年後のWEBの世界はどうなっているのか?仕事は?(わたし)
 →(集約)3年後、WEB系の開発者はどうやって金を稼ぐのか?
◆開発者の仕事環境 ~時間管理、使用デバイス、プレッシャー、勉強ペース~ (桜井さん)
◆すごいTODO管理 ~みんなどんなの使ってるの?どうやると効率いいの?~ (平田さん)
 →(集約)開発者のベストな仕事環境とは?
◆キラーアプリを作りたい (津田さん)
◆GitHub/Coderepos/CodeCheckin ~開発時のコミュニケーション法~ (上津さん)
◆ProgramersHighのオンライン化 ~今日の場をネットを活用して作るには~ (市江さん)
◆何を勉強したらいいの? ~今後、WEBで学んでおいた方がよい技術は?~ (万野さん)
◆プログラマーの作り方 ~優秀な後輩プログラマを育てるには?育て方~ (小山さん)
◆vim 対 emacs (市江さん) 
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メンバーそれぞれが、参加したい議題に移動し、本音で話しました。(14:30~19:00まで!)

この会に集まった方たちは、WEB業界という共通点はありますが、
皆さん、それぞれの立場、それぞれのPG言語、それぞれ仕事環境があります。
ひとつの議題に関して話しても、違った角度から、いろんな意見をお伺いすることができました。

私にとっては、非常に楽しく、密度の濃い時間を過ごすことができました。
やっぱりその道に本気で打ち込もうと思ったら、先人たちの中に入って色々話を聴くことは、
ただそれだけで、すごく勉強になることだと、改めて実感しました。

単純なことですが、僕の知らない単語が沢山飛び交ってました。(笑)
ただそれをあとで調べるだけでも勉強になりますね。ほんと。

(思い起こすと・・・1年前、バーコードプリンタのSEのときに見えていた世界観から、
だいぶ遠いところまで来たなー。と思います。でも、まだまだ、もっと進みます!)


え~長くなったので、今日はこの辺でまた明日。
実際に会で話した内容については、次回、書こうと思います。
読んで頂いて、どうも有り難うございました。m(_ _)m